【LIBRARY】松風座;『喜劇映画の日本』特集上映
松風座 ; 前橋芸術週間
わすれていた笑顔に ... 。
平成20年度優秀映画鑑賞推進事業
特集‖喜劇映画の日本
12月11日[木]・12日[金]
会 場‖ 旧テアトル西友 旧ウォーク館3F 前橋市千代田町5-1-16
入場料‖ 1日二本立て 500円
定員制・先着順
【プログラム】
◎12月11日
15:00 「ニッポン無責任時代」 監督‖古澤憲吾 出演‖植木 等・ハナ 肇 他
17:00 「喜劇・女は男のふるさとヨ」 監督‖森崎 東 出演‖森繁久弥・中村メイコ 他
◎12月12日
15:00 「本日休診」 監督‖渋谷 実 出演‖柳永二郎・鶴田浩二 他
17:00 「幕末太陽伝」 監督‖川島雄三 出演‖フランキー堺・左 幸子 他
主催‖前橋市 / 前橋芸術週間 / 前橋文化デザイン会議実行委員会 / 文化庁 / 東京国立近代美術館フィルムセンター
協力‖コミュニティシネマ支援センター
【作品紹介】
「ニッポン無責任時代」



1962年‖東宝‖カラー シネマスコープ‖86分
脚本‖田波靖男/松木ひろし 監督‖古澤憲吾 撮影‖斉藤孝雄
音楽‖神津善行 美術‖小川一男
出演者‖植木 等/ハナ 肇/田崎 潤/藤山陽子/峰 健二/松村達雄/由利 徹/久慈あ さみ/重山規子/中島そのみ/団 令子
周囲が唖然としているうちにスイスイと出世街道を登ってゆくお調子者の男を通 して、いわゆる高度経済成長の時代を笑い飛ばそうとする風刺的な喜劇。その風 刺性は、「努力」や「忍耐」といった美徳をまるで重んじない主人公の人生観ば かりでなく、平均(たいらひとし)なるその役名にも表われているだろう。前年に 大ヒット曲「スーダラ節」で売り出したクレージー・キャッツの植木等は、この 映画に主演したことで日本の喜劇映画の新しい顔となった。また、畳みかけるよ うなテンポが印象的な古澤憲吾監督の演出は、悪ノリも辞さない「クレージー」 たちの芝居ともマッチし、同じくクレージー・キャッツが主演した「日本一の男 シリーズ」(1963〜71)などで東宝のサラリーマン喜劇に革新をもたらした。助 演の団令子、中島そのみ、重山規子は青春喜劇「お姐ちゃんシリーズ」(1959〜 63)で知られる若い三人組で、この作品の明朗なタッチを支えている。
「喜劇・女は男のふるさとヨ」

1971年‖松竹‖カラー シネマスコープ 90分
原作‖藤原審爾 脚本‖山田洋次 脚本・監督‖森崎 東
撮影‖吉川憲一 音楽‖山本直純 美術‖梅田千代夫
出演者‖森繁久弥/中村メイコ/倍賞美津子/緑 魔子/河原崎長一郎/花沢徳衛/伴淳 三郎/佐藤蛾次郎
松竹の喜劇「女シリーズ」の第1作。東京新宿でストリッパーを斡旋する芸能事 務所には、身寄りがなく、貧しいけれども逞しいダンサーたちが、人情に厚い経 営者夫婦の「家族」として住んでいた。ふとしたトラブルから旅回りを決意した ダンサーと、彼女を真面目に慕うひとりのファンが、改造した自動車で日本列島 を南へと向かう。この作品を演出した森崎東は、庶民の生活からにじみ出る人間 臭いエネルギーを笑いとともに描くことに優れた監督で、この映画の脚本は、松 竹大船撮影所の先輩である山田洋次と組んで執筆した。このシリーズは、逆境に めげない逞しい女性像と不器用な生き方しかできない男性たちを対比させなが ら、こうした新しい「家族」の形を示すことで松竹ホームドラマの伝統を引き継 いだとも言えるだろう。この映画のヒットに続いて『喜劇・女生きてます』 (1971)や『喜劇・女売り出します』(1972)などの力作を送り出している。
「本日休診」

1952年‖松竹[大船]‖白黒 スタンダード 96分
原作‖井伏鱒二 脚色‖斎藤良輔 監督‖渋谷 実
撮影‖長岡博之 音楽‖吉沢博、奥村 一 美術‖浜田辰雄
出演者‖柳永二郎/鶴田浩二/淡島千景/角梨枝子/佐田啓二/三国連太郎/岸恵子/市 川紅梅/田村秋子/中村伸郎/長岡輝子/十朱久雄/多々良純/増田順二
井伏鱒二の同名小説と「遥拝隊長」の二つの短編をもとに、ベテランの斎藤良輔 がシナリオを書いた風俗喜劇。ある町の老医師・三雲八春は、院長を甥の伍助に 譲って一年目。今日は本日休診の札を掲げて、院長を始め看護婦たちを慰安旅行 に出してやった。そんな居残りの彼のもとに、次から次へと突飛な事件が舞い込 んでくる。新人・三国連太郎が演じた、戦地で頭に負傷したことから発作的に軍 隊時代に逆戻りする青年の姿は、見るものに強い印象を残す。監督の渋谷実は、 松竹で成瀬巳喜男や五所平之助らの助監督を務め、戦後獅子文六原作の風俗喜劇 で監督としての地位を確立、『現代人』(1952)など社会派ドラマでも知られる。 ドライな感覚に鋭い風刺を盛り込んだ作風は、この群像喜劇にも存分に活かされ ている。
「幕末太陽伝」

1957年‖日活‖白黒 スタンダード 110分
脚本‖田中啓一、今村昌平 脚本・監督‖川島雄三
撮影‖高村倉太郎 音楽‖黛 敏郎
美術‖中村公彦、千葉一彦
出演者‖フランキー堺/左幸子/南田洋子/石原裕次郎/芦川いづみ/金子信雄/山岡 久乃/梅野泰靖/市村俊幸/小沢昭一/殿山泰司/小林旭/二谷英明/岡田真澄)
金もないのに品川遊廓でお大尽遊び、やむなく居残りとなったが遊廓の人気者と して要領よく生きてゆく男の姿を描いた時代劇コメディ。その物語の核となった のは「居残り佐平次」をはじめ「芝浜の革財布」や「品川心中」といった古典落 語ネタである。監督の川島雄三は、この他にも『愛のお荷物』(1955)や『貸間 あり』(1959)といったテンポのいい喜劇を連発したが、演出家としての幅は広 く、男女関係のもつれをめぐるメロドラマなどにも秀作を送り出した才人であ る。フランキー堺扮する居残り佐平次は、軽妙な味を見せながらも実は胸を病ん でいるという設定であり、その姿には川島監督が一貫して作品に投影してきた底 深い虚無を垣間見ることができる。また共演者として、日活のトップ・スターに なる前の、時代劇初出演の石原裕次郎が、佐平次と同宿して一騒動を起こす勤皇 の志士高杉晋作を若々しく演じている。「キネマ旬報」ベストテン第4位。
お申込み・問合せ‖
前橋市役所文化国際課 tel.027(898)6522
F-ritz art center tel.027(235)8989
わすれていた笑顔に ... 。
平成20年度優秀映画鑑賞推進事業
特集‖喜劇映画の日本
12月11日[木]・12日[金]
会 場‖ 旧テアトル西友 旧ウォーク館3F 前橋市千代田町5-1-16
入場料‖ 1日二本立て 500円
定員制・先着順
【プログラム】
◎12月11日
15:00 「ニッポン無責任時代」 監督‖古澤憲吾 出演‖植木 等・ハナ 肇 他
17:00 「喜劇・女は男のふるさとヨ」 監督‖森崎 東 出演‖森繁久弥・中村メイコ 他
◎12月12日
15:00 「本日休診」 監督‖渋谷 実 出演‖柳永二郎・鶴田浩二 他
17:00 「幕末太陽伝」 監督‖川島雄三 出演‖フランキー堺・左 幸子 他
主催‖前橋市 / 前橋芸術週間 / 前橋文化デザイン会議実行委員会 / 文化庁 / 東京国立近代美術館フィルムセンター
協力‖コミュニティシネマ支援センター
【作品紹介】
「ニッポン無責任時代」


1962年‖東宝‖カラー シネマスコープ‖86分
脚本‖田波靖男/松木ひろし 監督‖古澤憲吾 撮影‖斉藤孝雄
音楽‖神津善行 美術‖小川一男
出演者‖植木 等/ハナ 肇/田崎 潤/藤山陽子/峰 健二/松村達雄/由利 徹/久慈あ さみ/重山規子/中島そのみ/団 令子
周囲が唖然としているうちにスイスイと出世街道を登ってゆくお調子者の男を通 して、いわゆる高度経済成長の時代を笑い飛ばそうとする風刺的な喜劇。その風 刺性は、「努力」や「忍耐」といった美徳をまるで重んじない主人公の人生観ば かりでなく、平均(たいらひとし)なるその役名にも表われているだろう。前年に 大ヒット曲「スーダラ節」で売り出したクレージー・キャッツの植木等は、この 映画に主演したことで日本の喜劇映画の新しい顔となった。また、畳みかけるよ うなテンポが印象的な古澤憲吾監督の演出は、悪ノリも辞さない「クレージー」 たちの芝居ともマッチし、同じくクレージー・キャッツが主演した「日本一の男 シリーズ」(1963〜71)などで東宝のサラリーマン喜劇に革新をもたらした。助 演の団令子、中島そのみ、重山規子は青春喜劇「お姐ちゃんシリーズ」(1959〜 63)で知られる若い三人組で、この作品の明朗なタッチを支えている。
「喜劇・女は男のふるさとヨ」
1971年‖松竹‖カラー シネマスコープ 90分
原作‖藤原審爾 脚本‖山田洋次 脚本・監督‖森崎 東
撮影‖吉川憲一 音楽‖山本直純 美術‖梅田千代夫
出演者‖森繁久弥/中村メイコ/倍賞美津子/緑 魔子/河原崎長一郎/花沢徳衛/伴淳 三郎/佐藤蛾次郎
松竹の喜劇「女シリーズ」の第1作。東京新宿でストリッパーを斡旋する芸能事 務所には、身寄りがなく、貧しいけれども逞しいダンサーたちが、人情に厚い経 営者夫婦の「家族」として住んでいた。ふとしたトラブルから旅回りを決意した ダンサーと、彼女を真面目に慕うひとりのファンが、改造した自動車で日本列島 を南へと向かう。この作品を演出した森崎東は、庶民の生活からにじみ出る人間 臭いエネルギーを笑いとともに描くことに優れた監督で、この映画の脚本は、松 竹大船撮影所の先輩である山田洋次と組んで執筆した。このシリーズは、逆境に めげない逞しい女性像と不器用な生き方しかできない男性たちを対比させなが ら、こうした新しい「家族」の形を示すことで松竹ホームドラマの伝統を引き継 いだとも言えるだろう。この映画のヒットに続いて『喜劇・女生きてます』 (1971)や『喜劇・女売り出します』(1972)などの力作を送り出している。
「本日休診」
1952年‖松竹[大船]‖白黒 スタンダード 96分
原作‖井伏鱒二 脚色‖斎藤良輔 監督‖渋谷 実
撮影‖長岡博之 音楽‖吉沢博、奥村 一 美術‖浜田辰雄
出演者‖柳永二郎/鶴田浩二/淡島千景/角梨枝子/佐田啓二/三国連太郎/岸恵子/市 川紅梅/田村秋子/中村伸郎/長岡輝子/十朱久雄/多々良純/増田順二
井伏鱒二の同名小説と「遥拝隊長」の二つの短編をもとに、ベテランの斎藤良輔 がシナリオを書いた風俗喜劇。ある町の老医師・三雲八春は、院長を甥の伍助に 譲って一年目。今日は本日休診の札を掲げて、院長を始め看護婦たちを慰安旅行 に出してやった。そんな居残りの彼のもとに、次から次へと突飛な事件が舞い込 んでくる。新人・三国連太郎が演じた、戦地で頭に負傷したことから発作的に軍 隊時代に逆戻りする青年の姿は、見るものに強い印象を残す。監督の渋谷実は、 松竹で成瀬巳喜男や五所平之助らの助監督を務め、戦後獅子文六原作の風俗喜劇 で監督としての地位を確立、『現代人』(1952)など社会派ドラマでも知られる。 ドライな感覚に鋭い風刺を盛り込んだ作風は、この群像喜劇にも存分に活かされ ている。
「幕末太陽伝」
1957年‖日活‖白黒 スタンダード 110分
脚本‖田中啓一、今村昌平 脚本・監督‖川島雄三
撮影‖高村倉太郎 音楽‖黛 敏郎
美術‖中村公彦、千葉一彦
出演者‖フランキー堺/左幸子/南田洋子/石原裕次郎/芦川いづみ/金子信雄/山岡 久乃/梅野泰靖/市村俊幸/小沢昭一/殿山泰司/小林旭/二谷英明/岡田真澄)
金もないのに品川遊廓でお大尽遊び、やむなく居残りとなったが遊廓の人気者と して要領よく生きてゆく男の姿を描いた時代劇コメディ。その物語の核となった のは「居残り佐平次」をはじめ「芝浜の革財布」や「品川心中」といった古典落 語ネタである。監督の川島雄三は、この他にも『愛のお荷物』(1955)や『貸間 あり』(1959)といったテンポのいい喜劇を連発したが、演出家としての幅は広 く、男女関係のもつれをめぐるメロドラマなどにも秀作を送り出した才人であ る。フランキー堺扮する居残り佐平次は、軽妙な味を見せながらも実は胸を病ん でいるという設定であり、その姿には川島監督が一貫して作品に投影してきた底 深い虚無を垣間見ることができる。また共演者として、日活のトップ・スターに なる前の、時代劇初出演の石原裕次郎が、佐平次と同宿して一騒動を起こす勤皇 の志士高杉晋作を若々しく演じている。「キネマ旬報」ベストテン第4位。
お申込み・問合せ‖
前橋市役所文化国際課 tel.027(898)6522
F-ritz art center tel.027(235)8989

